パレスチナ・ガザ市のシファ病院周辺で、激しい戦闘が行われている。近くに避難していた国境なき医師団(MSF)のスタッフが3月18日、目撃した。イスラエル軍は同日、シファ病院と周辺で軍事作戦を行っていると発表した。
MSFのスタッフの一人によると、3月18日未明、病院の近くでドローンや戦車、砲撃の音が聞こえ、シファ病院の本館から火の手が上がっているのを目撃したという。また、ガザ市にあるMSFの診療所と事務所の周辺で衝突があったと話した。そこにはまだスタッフと家族が避難している。
MSFは、戦闘のためシファ病院の敷地内から避難できなくなっている患者と医療スタッフ、そしてMSFの診療所と事務所に避難しているスタッフとその家族の安全を非常に憂慮している。 すべての紛争当事者に対し、医療施設と周囲の保護を尊重し、医療スタッフ、患者、そして市民の安全を確保するよう求める。
MSFのスタッフによると、イスラエル軍はシファ病院の周辺で市民を大量に拘束し、スタッフの一人と連絡が取れなくなっている。イスラエル軍はまた、ガザ南部で新たな攻撃を開始すると発表したにもかかわらず、ガザ南部のマワシ地区に向かうガザ沿岸道路沿いから離れるよう市民に退避要求を出した。イスラエル軍はマワシ地区を「人道ゾーン」と呼び、ガザ住民にそこに向かうよう求めていた。