【仲里依紗】息子の意外な答えに「ドキッ」。息子がやりたいと思うことは、夫と一緒に全力応援!

一児のママで俳優の仲里依紗さん。ドラマや映画に出演するかたわら、2024年3月20日から公開される『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』で主人公のおしりたんていのかつての相棒・スイセンの声優をつとめています。仲さんに子育てで大事にしていることから、映画のことまでを聞きました。

好きなことは全力で応援してあげたい

――現在、一児のママでありながら俳優業にモデル業と多忙な毎日かと思いますが、息子さんを出産したとき、どんな環境で育児をスタートさせたのでしょうか?

仲里依紗さん(以下敬称略、仲)私が出産したときは同年代で子育てをしている人があまりいなかったので、同じような環境の人と悩みを話し合うようなことはできませんでした。だから当時は想像で子育てをしていた部分もあります。現在は子育てのあらゆる情報が多く飛び交っていますが、あれもこれもやってこなかったことに「やばい!」とあせることもあります。でも、すくすくと成長してくれているので安心しています。

――普段から育児に関して夫さんと工夫していることはありますか?

仲 とくに工夫しているわけではないですが、私たち夫婦は子どもがやりたいと思うこと、好きなことは全力で応援しようということは相談しています。習い事も私たちが意見を言うのではなく、息子本人がやりたいことが優先です。自分で決めていくことが大切だと考えています。野球が好きなようなので、少年野球をやりたいようですが、そうすると土日が練習でなくなってしまうので、葛藤しているようです。最初の一歩をいつ踏み出すか、いまは見守っています。

――仲さん自身の子ども時代、両親は好きにさせてくれましたか?

仲 私が小さかったころは、結構、親の干渉が多かったかもしれません。子どものころは文房具やバッグや靴など、自分の好きなキャラクターのものを持ちたい時期があるかと思いますが、私はまったく好きにはさせてもらえませんでした。
だからまわりの友だちがうらやましくて、うらやましくて・・・。その反動なのかどうかはわかりませんが、息子には自分が好きなものを自分で選ばせて身につけたり、自分がやりたいと選んだことをやらせたりしています。

息子さんの意外な答えに「ドキッ」

――仲さんが子育てでいちばん大事にしていることはどんなことでしょうか?

仲 まわりの人への感謝や、優しい気持ちを持つということは日ごろから話して考えさせています。たとえば子どもと2人で歩いているときに「なんでママは車道側を歩いていると思う?」と聞きます。するとそこで息子は『あれ?』って考えます。「車が来たら危ないからママはこっち側を歩いているんだよ」と伝えるようにしています。

――息子さんはそのときなんと答えましたか?

仲 「ママがいなくなったら困るから僕がこっち(車道側)を歩くよ」って言ってくれたんです。これには「ドキっ」としました。だれかの優しさを当たり前のように感じるのではなく、きちんと受け止めてほしいなと思っているので、これからも親子の会話はどんな小さなことでも大事にしていきたいですね。

――息子さんはママっ子ですか?それともパパっ子ですか?

仲 これまでパパの人気は39位くらいでしたが(笑)、なんと最近は、なかなか上位に食い込んできましたね。男の子ですから最近は2人で好きな野球の話とかで盛り上がっています。

「私とスイセンは強がりなところが似ているかも?」

――人気アニメ『おしりたんてい』が映画化されます。仲さんはおしりたんていのかつての相棒「スイセン」役の声優をつとめました。自身の性格とスイセンの性格で似ているなと感じるところはありますか?

仲 痛いのに痛くないって言っちゃうような・・・我慢をするところや、強がりなところがスイセンと似ているかもしれません。

――声優を務めるにあたり、家族の反応はいかがでしたか?

仲 『おしりたんてい』は親子で親しんできた作品なので、息子も喜んでくれました。夫とは子育ての都合や家事のこともなどもあり、日ごろからスケジュールを共有するようにしているのですが、その管理リストに私が「おしり」と書きこんでいたんです。収録日のメモでした。すると夫はそれを見て「おしりってなに?」と何やらニヤニヤしながら喜んでいました。映画『おしりたんてい』の仕事をすると伝えましたが、やっぱり大人も子どもも「おしり」って好きなんだなって思いました(笑)

――これから作品を見る人に作品の魅力を教えてください。

仲 『おしりたんてい』は親が観てもおもしろい作品ですし、子どもと一緒に推理しながら楽しめるので親子にとってのコミュニケーションツールとして最適だと思います。今回の作品も子どもを飽きさせないで最後までストーリーに夢中になれるように細やかに考えられて作られています。すばらしく計算されている作品ですので、劇場でぜひ楽しんでください。

お話/仲里依紗さん 撮影/なべ 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部

第一子妊娠中のフリーアナウンサー・鷲見玲奈。結婚後すぐに、夫と妊活の話し合い。二度のブライダルチェックで準備は万全に

声優を務めた「スイセン」をイメージした衣装でインタビューを受けてくれた仲さん。作品の中のスイセンのように凛々しくかっこいい姿に魅入ってしまいました。

仲里依紗さん(なか りいさ)

PROFILE
1989年10月18日生まれ、長崎県出身。2006年、劇場版アニメ「時をかける少女」でヒロインの声を務め、高い評価を受け話題に。2010年に映画「時をかける少女」、「ゼブラーマン~ゼブラシティの逆襲~」で「第34回日本アカデミー賞」新人俳優賞など数々の映画賞を受賞。現在はドラマ・映画に出演するほか、ファッション誌では、モデルとしても活躍している。

『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』

©トロル・ポプラ社/2024「映画おしりたんてい」製作委員

2024年3月20日(水・祝)より全国ロードショー。かつての相棒<スイセン>と現在の相棒<ブラウン>、おしりたんていと三角関係に!?おしりたんていは絶体絶命のピンチを乗り越え、おしり史上最大の謎を解き明かすことができるのか!?キャンペーン・ソングに抜擢されたのは注目のガールズバンド、NEMOPHILA。アルバム収録曲「ODYSSEY」が作品をさらに盛り上げている。

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