両陛下、22日に能登訪問 輪島と珠洲で被災者と面会

国民文化祭の開会式で、会場内の参加者や出席者に手を振る天皇皇后両陛下=2023年10月15日、金沢市内

 宮内庁は19日、天皇、皇后両陛下が能登半島地震の被災者を見舞うため、22日に石川県を日帰りで訪問されると発表した。輪島市と珠洲市で被害状況を視察し、避難生活を余儀なくされている人たちと面会する。両陛下が石川に入るのは国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)の開会式に合わせて金沢市などを訪れた昨年10月以来で、能登に入るのは即位後初めて。

 宮内庁によると、両陛下は22日午前、羽田発の特別機で能登空港に到着する。輪島市で被害の大きかった地区を見て回り、避難所に足を運んで人々を見舞う。その後、珠洲市に移って津波被害の状況を視察し、被災者とも懇談する。輪島市と珠洲市の間の移動は、自衛隊のヘリコプターを使う。夜に帰京する。天候などによっては訪問が延期となる可能性がある。

 能登半島地震は1月1日午後4時10分ごろに発生し、輪島市などで最大震度7を観測した。県によると、輪島、珠洲両市で200人以上が亡くなった。両陛下は発生直後から被災者を案じ、現地を訪れたい考えを示していた。

 両陛下が災害発生から間もない被災地に入るのは、台風19号などで被害が出た宮城、福島両県を訪問した2019年12月以来で、即位後2回目となる。

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