注目のドジャースMVPトリオ 「史上最強の1~3番」となる可能性も

MLBの2024年シーズンは日本時間3月20日、ドジャース対パドレスのソウルシリーズ2連戦で幕を開ける。ドジャースは1番ムーキー・ベッツ、2番大谷翔平、3番フレディ・フリーマンとMVP経験者3人がオーダーの1~3番に並ぶことが確実視されており、この3人は「史上最強の1~3番」となる可能性を秘めている。MLBの記録に精通し、様々な側面からMLBの魅力を伝えているMLB公式サイトのサラ・ラングス記者は、ドジャースが誇る「MVPトリオ」について、5つの視点からデータを紹介している。

【1】昨季は大谷がア・リーグのMVPを受賞。ナ・リーグのMVP投票ではベッツが2位、フリーマンが3位に入った。前年のMVP投票でトップ3に入った選手が同じチームになるのは、2004年のヤンキース以来20年ぶり5度目。ほかには1942年ドジャース、1960年ホワイトソックス、1967年オリオールズが該当するが、この3チームはリーグのMVP投票トップ3を独占した(2004年ヤンキースはアレックス・ロドリゲスとゲーリー・シェフィールド、今年のドジャースは大谷が新加入)。

【2】MVP経験者がオーダーの1~3番に並ぶのは、1983年にジョー・モーガン、ピート・ローズ、マイク・シュミットが10試合で1~3番に入った1983年フィリーズ以来41年ぶり。ほかには1976年5月5日のレッズと1978年5月13日のレッズしかなく、MVP経験者がほぼ毎日のように1~3番に並ぶのは今季のドジャースが史上初ということになる。

【3】データサイト「ファングラフス」が算出するWARでは、昨季ベッツがメジャー2位、フリーマンが同3位、大谷が同5位にランクイン。1900年以降、3選手がメジャー全体のWARトップ5に入ったのは1904年インディアンス、1942年ヤンキース、1948年インディアンスの3度しかなく、ドジャースには史上4度目の期待がかかる。

【4】昨季は打撃指標「OPS+」で大谷が184、ベッツが163、フリーマンが161を記録。大谷の184は「MLB平均よりも84%優れていた」ということを意味する。1900年以降、「OPS+」が160以上の選手が3人いたのは1929年ヤンキースと1963年ジャイアンツだけ。今季ドジャースが達成すれば史上3度目の快挙となる。

【5】ベッツと大谷にはフランク・ロビンソンに次いで史上2人目となる「両リーグMVP」を達成する可能性がある。また、異なる2チームでMVPを受賞した選手は、過去にロビンソン、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、ジミー・フォックス、ブライス・ハーパーの5人しかおらず、ベッツ、大谷、フリーマンの全員が史上6人目となる可能性を秘めている。さらに、MVP投票のトップ3を独占したのは過去に1941年ドジャース、1959年ホワイトソックス、1966年オリオールズの3チームだけであり、史上4度目の快挙が達成されるか注目だ。

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