米EVフィスカーが生産6週間停止、最大1.5億ドル調達へ

[18日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカーのフィスカーは18日、生産を6週間停止するとともに、転換社債の販売を通じて最大で1億5000万ドルを調達すると明らかにした。

フィスカーは、2026年満期の転換社債の一部について15日に840万ドルの利払いを履行しなかったと述べた。十分な流動性を保有しているが、30日の利払い猶予期間を利用し、投資家と資本構造について話し合いたかったと説明している。

15日現在の手元流動性は1億2090万ドルで、昨年末の3億9590万ドルから減少した。

またフィスカーは「大手自動車メーカー」と交渉を続けていると改めて表明。ロイターは今月、日産自動車がフィスカーに出資する話し合いが進んでいると伝えていた。

フィスカーは2月、事業継続性に相当の疑義があると警告し、他のメーカーとの提携関係を確保するまで将来のプロジェクト向け投資を凍結すると発表している。

1月の電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「オーシャン」の生産台数はゼロ。製造提携先のマグナ・インターナショナルのオーストリア部門で2月1日から今月15日までに生産された台数は約1000台だった。

今年これまでの納車はおよそ1300台。完成車在庫の価値は2億ドル余りとなっている。

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