ヘッジファンド、銀行株を過去1年で最大の買い=ゴールドマン

Nell Mackenzie

[ロンドン 18日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスの顧客向けメモによると、ヘッジファンドは15日に終わる週に、過去1年間で最速のペースで銀行と金融の株式に買い注文を入れ、欧米の銀行株指数の高値を付けるタイミングをぴたりと捉えた。北米や欧州、アジア新興市場の金融株は、2週連続で資金流入が際立ったという。

STOXX欧州600種銀行株指数は年初以来8.3%上昇し、現在は2019年以来の高値圏で推移。ダウ・ジョーンズ銀行株指数は年初以来6.6%値を上げた。

同メモによると、ヘッジファンドは銀行に加え、資産運用など金融市場に絡んだ事業を展開する企業の銘柄にもロングポジションを取った一方、下落を見込んだ空売りなどショートベットのポジションは解消した。個人向けの小口融資などを手がけるコンシューマーファイナンス銘柄ではロングポジションを積み増した。

一方、保険銘柄は依然として売り越したという。

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