飛ぶ鳥を落とす勢いのバルサCBがスペイン代表デビューへ「アイドルのセルヒオ・ラモスを追い越せたら嬉しい」

スペイン代表に初招集されたDFパウ・クバルシ(バルセロナ)が、胸中を明かした。18日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

世界最高峰の育成機関『ラ・マシア』が輩出した17歳の大器は、先のチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグのナポリ戦で、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)を受賞した。タイトな守備に加え、パスセンスとインテリジェンスを備える、いかにもバルセロナらしいセンターバックだ。そして今、ジェラール・ピケやカルレス・プジョルらクラブレジェンドの轍を追うように、スペイン代表でのデビューも近づいている。

今夏に控えるEURO2024のメンバー発表前最後の強化試合に向けたスペイン代表に初選出されたクバルシは「すべてが急速に起こっているけど、僕はとても落ち着いて生きている。トレーニングを終えた後、フィジカルトレーナーから祝福されて、とても驚いたよ。まだ招集を受けたことを知らなかったんだ。それが事実だとわかると、みんなが祝福してくれた」と告白。続けて「両親は、息子が駆け上がっていくのを目の当たりにして、ちょっと浮かれ気味かな。とても喜んでくれているけどね。彼らからは、自分らしく、自分が知っているように落ち着いてプレーし、自分のサッカーをするように、とアドバイスをもらった」と明かした。

またクバルシには今回、スペイン代表のセンターバックにおける最年少デビュー記録を更新する可能性がある。当時18歳でのデビューとなった現記録保持者については「もしそれを達成し、アイドルであるセルヒオ・ラモスを追い越すことができれば、とても嬉しいよ」としつつ、「僕のロールモデル? ジェラール・ピケとカルレス・プジョルをいつも見てきた。彼らのキャラクターのおかげ。ただね、僕は僕で在りたいんだ。試合に冷静さをもたらし、ボールをコントロールし、代表チームの勝利に貢献できるように、僕のキャラクターを発揮したい」と意気込みを語っている。

すでに、チームを率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督は23名の本大会登録メンバーのうち、約9割を固めているとされる中、残りの切符を懸けたサバイバルに挑戦するチャンスが、今年1月にトップチームデビューを果たしたばかりのクバルシに巡ってきた。飛ぶ鳥を落とす勢いたが、22日のコロンビア戦と26日のブラジル戦の2試合で、アピールすることはできるのだろうか。

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