「食事は1日1食で生きるのが精いっぱい」生活保護費の減額取り消しを求めた控訴審 被告側4市は違法性ないと訴え

生活保護費を引き下げたのは法律に違反するとして、静岡県内の受給者が浜松市など4つの市を相手取り、減額の取り消しを求めた控訴審が東京高裁で始まり、原告が法廷で「生きるのが精いっぱい」などと意見を述べました。(一審は静岡地方裁判所で2023年5月判決)

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この裁判は、静岡県内に住む生活保護の受給者6人が生活保護費の基準額を引き下げたのは違法だとして減額の取り消しを求めていたものです。

静岡地方裁判所は2023年5月、原告側の訴えを認め、引き下げの取り消しを命じましたが、被告側の浜松、静岡、掛川、袋井の4つの市は、判決を不服として東京高裁に控訴していました。

3月18日、東京高裁で開かれた第一回口頭弁論で原告の2人が法廷に立ち「食事は1日1食で生きるのが精いっぱい」などと訴えました。

<法廷で証言した原告・山本定男さん>
「絶対確定してほしい。ここではっきりしてほしい」

一方、被告側は生活保護費の引き下げに違法性はないと訴えました。

※写真は、静岡地方裁判所(2023年5月)の一審

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