就職して一人暮らしを始めた私に、両親が仕送りをしてくれます。これって「過保護」ですよね…。どうすれば自立できるでしょうか。

両親から経済的に自立するための4つのステップ

社会人になり一人暮らしを始めてもいまだに仕送りをしてくれる両親に対しては、まず支援への感謝の気持ちを伝えましょう。そのうえで、仕送りについての話し合いや自立に向けた計画を示すことが大事です。具体的には、以下の4つのステップで進めていきましょう。

・親に仕送りの理由について確認する

親にあらためて、金額も含めて仕送りの理由について確認してみましょう。社会人になり一人暮らしを始めたといっても、家賃や物価が高い都内などでは、お給料だけでは生活費が足りないと心配しているのかもしれません。

無理に食費や家賃を削ることで、健康面や安全面への影響を不安視している場合もあります。特に娘が一人暮らしをするケースでは、金額的に足りない部分は穴埋めしてでも、セキュリティー設備の整った物件に住んでほしいと思う親御さんは少なくないでしょう。

・給料だけで足りていることを分かってもらう

親の気持ちを確認したうえで、自分の給料のみで十分に生活できている場合には、今後の仕送りは断るとよいでしょう。家計簿をつけ、工夫や節約しながらも一人で何とかやりくりできていることを伝えましょう。

親を一人暮らしの家に招いて、実際の暮らしぶりを見てもらうのも有効です。また、定期的に連絡して、元気に生活していることを伝えることでさらに安心してもらえます。

・自立への意志を伝える

この機会に親から経済的に独立したいと考えているならば、その旨をきちんと伝えましょう。今までの支援に対する感謝を述べたうえで、「親に頼らずに自分の力で生きていきたい」「経済的に自立することで、社会への責任と義務を果たせる大人になりたい」など、適切な言葉で表現しましょう。

自立への強い意志を伝えることで、両親も理解を示してくれるはずです。勤め先の昇給制度や貯蓄・資産運用計画など、今後のマネープランについて具体的な数字で説明できると、両親も安心して応援してくれるでしょう。

・余裕ができたら親に贈り物を

社会人として生活に余裕が出てきたら、誕生日などに親に贈り物をしたり、食事をごちそうしてあげたりするとよいでしょう。子どもからもてなされる立場になることが、「自分たちが支援しなければ」といった親の意識を変えるきっかけになるかもしれません。

自立したいのならば、両親に安心してもらえるように自分の意志を伝えよう

親の経済状態が良好であれば、子どもが社会人になってからも仕送りを続けることは苦ではないでしょう。しかし、子どもからすると、経済的に自立する機会を逸してしまいかねません。

仕送りがなくても生活でき、自立したいと考えているのならば、両親に自分の意志を伝えましょう。自立に向けた具体的な計画も示すことで、理解と応援を得やすくなるでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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