日本のジェンダー政策と法整備の道のりを考える講座が、京都市東山区の京都女子大であった。同大学の竹安栄子学長が「ジェンダー平等実現と女子大学の教育的意義」と題して講演した。
2022年10月に開設された同大学のジェンダー教育研究所が主催、昨年秋から続いた連続講座の最終回として開講した。
竹安学長は、日本の女子大は2000年代に入るまで「伝統的な性別役割分業の枠組みにとどまることにその存在意味を見いだしていた」と指摘。地域政治における現状や、女性の立候補に立ちはだかる壁などについて自身の研究成果も交えながら説明した。
ジェンダー視点からみた日本の姿についても触れ、「女性のエンパワーメントは待ったなしの状況」と指摘した。
竹安学長や同研究所の手嶋昭子所長が参加したパネルディスカッションもあり、対面とオンライン合わせて約150人が聴講した。