「中欧班列」の需要急増、国際物流の円滑化に貢献 江蘇省

「中欧班列」の需要急増、国際物流の円滑化に貢献 江蘇省

江蘇省に開通した中欧班列の新たな路線を運行する列車。(資料写真、南京=新華社配信)

 【新華社南京3月19日】世界の海運業界で紅海航路回避の動きが始まって以来、アジアから欧州への鉄道による貨物輸送需要がユーラシア大陸全体で急増している。そうした中で中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」は積極的な役割を果たし、さらなる「加速」を遂げ、世界の貿易往来を効果的に増加させ、世界の経済成長の安定に重要な貢献をしている。

 最新のデータによると、今年2月末時点で中欧班列の累計運行数は8万5千本を超え、欧州25カ国の219都市に通じている。扱う商品は全部で5万種類を超え、激動する世界における安全で円滑な国際物流サプライチェーン(供給網)を構築している。

「中欧班列」の需要急増、国際物流の円滑化に貢献 江蘇省

江蘇省の中欧班列発着駅で検査を行う税関職員。(資料写真、南京=新華社配信)

 江蘇省は貿易が盛んであり、製造業を強みとする。「メードイン江蘇」が海外に進出し、市場を拡大する一方で、「一帯一路」共同建設国からも良質な商品が流入し続けている。2023年、同省で中欧班列が輸送した貨物額は前年比8.3%増の総額303億1600万元(1元=約21円)だった。

「中欧班列」の需要急増、国際物流の円滑化に貢献 江蘇省

江蘇省の中欧班列のコンテナ積み込みステーション。(資料写真、南京=新華社配信)

 今年2月10日、同省で年明け最初のカスピ海横断国際輸送ルート通行中欧班列が運行された。春節(旧正月)休暇初日となる2月10日から7日間に、同省発着の中欧班列が運んだ貨物は6020TEU(20フィートコンテナ換算)で、中欧班列74本が運行され、2023年の春節休暇と比較して48%増加し、過去最高を更新した。同省連雲港市にある中国・カザフスタン(連雲港)物流協力拠点は最近、多忙を極めている。地元鉄道部門の統計によると、今年1~2月、同市発着の中欧班列は前年同期比43.7%増の計143本となっている。(記者/何磊静)

「中欧班列」の需要急増、国際物流の円滑化に貢献 江蘇省

江蘇省徐州市の中欧班列のコンテナ積み込みステーション。(資料写真、南京=新華社配信)

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