ガザでは病院や大学の建物だけではなく、従事する人まで殺されている

イスラエルによる終わりの見えない攻撃が続くガザ地区。3月19日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、パレスチナ問題に詳しい早稲田大学教授の岡真理さんに今、ガザ地区で起きていることについて解説してもらった。

「ジェノサイド・大量殺戮以上のことが起きているんです。どういうことかというと、これはドミサイド・住宅の大量破壊とも言われています。既にガザの住宅地の60%が全壊、半壊など破壊されていて、今の時点で停戦になったとしてもガザの人口の3分の1弱、65万人にもはや帰る家がない。それから、病院が破壊されているというのは日本でも報道されていますが、ガザに35あった病院が2つ、3つ残すだけになり、それがかろうじて何十%の稼働率で稼働している。でも器を壊しているだけじゃないんです。お医者さんとか医療関係者も狙い撃ちにしている。さらにガザには16の大学があったんですが、その全てが破壊されました。これも病院と同じで大学という建物、施設を破壊するだけではなく、そこで教えている教員であるとか、学者、研究者など、そういう人たちが狙い撃ちされているんです。狙い撃ちと言ってもスナイパーがその人1人を狙撃して殺すのではなくて、まわりにいる家族、親族、隣人など何十人という人たちを巻き添えにして殺している。だから、このジェノサイド・大量殺戮を生き延びたとしても、もはやガザで医療とか教育という社会生活を可能にする社会的なインフラ、基盤を徹底的に破壊。さらにそれに従事する人間もろとも破壊しているんです」

この他にも番組では岡真理さんがガザ地区で起きていることについて話をしてくれました。

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