石川の県内消防応援、延べ千人超 近隣連携、高い即応力

倒壊した家屋で要救助者がいないか調べる石川県消防広域応援隊=1月2日、石川県輪島市(金沢市消防局提供)

 能登半島地震で被害が激しかった石川県輪島市や珠洲市、穴水町などでは、県内のほかの地域から駆け付けた「県消防広域応援隊」が絶え間なく活動、約2カ月間で第1~20次隊で延べ342隊、千人超を派遣した。代表の金沢市消防局によると、2月末までに27人を救出し266人を搬送。県外から派遣された応援を誘導する役割も担い、専門家は「即応性でのメリットが明らかになった」としている。

 最大震度7の地震が発生した直後、県消防広域応援隊は、基本計画に定める「いとまなき場合の応援」を適用。被災の激しい能登地方の消防を支援するため、1次隊として8消防本部から構成された34隊、114人を派遣した。

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