ECB利下げ、6月に議論の準備整う=副総裁

[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は19日、6月に利下げを議論する準備が整うとの認識を示した。それまでに賃金、成長率、インフレ率に関する新たなデータを受け取るためという。

26人の政策理事会メンバーのうち、スペイン、オランダ、アイルランド、ギリシャ、スロバキアの各中銀総裁はいずれも6月を支持。ECBのチーフエコノミストを務めるレーン専務理事は、6月までに「より多くの」情報を得られるとして、第2・四半期の行動を支持している。

デギンドス氏はギリシャ紙ナフテンポリキのインタビューに応じ、このようなスケジュールに対する最大のリスクは急速な賃金上昇と低い生産性の組み合わせだと指摘。

「この2つの要因が重なると、単位労働コストが大幅に上昇する可能性がある」とし、「これは特にサービスインフレのリスクとなる。なぜならサービスは労働集約的で外国との競争から守られているためだ」と述べた。

© ロイター