労災隠し疑いで建設業者と社長を書類送検 水道管設置工事で男性が腰椎を骨折

東近江市

 東近江労働基準監督署は19日、労働安全衛生法違反(労災隠し)の疑いで、滋賀県甲賀市の建設業「大地興業」と同社の男性社長(47)を書類送検した。

 書類送検容疑は2022年1月7日、滋賀県東近江市小田苅町内の下水道管設置工事現場で、掘削面が崩れて同社の男性従業員(55)が負傷する事故があったにもかかわらず、労基署に遅滞なく報告しなかった疑い。

 従業員は腰椎を骨折するなどし、全治2カ月の重傷を負った。昨年12月に社長が労災の相談をし、事故が報告されていないことが分かったという。

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