脱炭素社会実現に向け協定 福島県いわき市と日産自動車いわき工場など EV活用で環境教育

電気自動車活用で連携協定を締結した(左から)金子、内田、平田、松林の各氏

 福島県いわき市と日産自動車いわき工場、福島日産自動車、日産プリンス福島販売は18日、「電気自動車を活用した災害対策およびカーボンニュートラル推進に関する連携協定」を締結した。2020(令和2)年に「電気自動車を活用した災害連携協定」を締結しており、脱炭素社会実現に向けて協定内容を拡充して再締結した。

 協定の内容は①災害時における避難所などの非常用電源としての電気自動車(EV)活用②カーボンニュートラル推進に向けたEVの普及促進③EVを活用した環境教育の実施―など。

 市役所で締結式を行い、内田広之市長、平田征志日産自動車いわき工場長、金子與志幸福島日産自動車社長、松林克次日産プリンス福島販売社長が協定書に署名した。内田市長が「災害時の電源供給に期待している。協定締結をカーボンニュートラル推進活動のきっかけとしたい」、平田工場長は「日産グループとして脱炭素社会実現に貢献したい」とあいさつした。

 引き続き、市役所の駐車場でEV「日産アリア」を使った給電デモンストレーションを行った。日産自動車グループは県内の各自治体と同様の協定締結を進めている。

(いわき版)

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