国内はしか発症相次ぐ 同じ航空機の帰国者ら

麻疹ウイルスの電子顕微鏡写真(米疾病対策センター提供)

 海外からの帰国者や旅行者のはしかの感染報告が国内で相次いでいる。自治体への取材によると、同じ航空機に乗り合わせた人の間で感染が広がるなどし、今年に入って少なくとも計14人の感染が確認された。さらなる拡大を防ぐため、専門家は感染リスクが高い渡航者らにワクチン接種を呼びかけている。

 大阪府は1日、東大阪市の20代男性がはしかに感染したと発表した。市によると男性は2月24日、アラブ首長国連邦(UAE)から関西空港に到着したエティハド航空EY830便で帰国していた。

 はしかは感染力が非常に強く同じ空間にいるだけで空気感染する。大阪府によると、同便に乗り合わせた女性らの感染が判明した。

© 一般社団法人共同通信社