埼玉県吉川市は18日、2022年度に市立第一保育所(同市きよみ野)で、50代と60代の女性保育士2人が園児1人に対し、こめかみに拳を当てて回すなどの不適切な保育行為を行ったと発表した。
市保育幼稚園課によると、保育士は教室内で走り回ったりする園児に口頭で何度も注意したが、理解してもらえなかったことを理由に行為を行った。園児にけがはなかった。
昨年7月に別の市立保育所で同様の不適切な保育行為があり、同月行われた説明会の中で保護者が指摘。保育士らの調査で今回の件が判明した。
市は今月13日付で保育士2人を戒告、管理監督責任として保育所所長を訓告、担当課長を文書注意の懲戒処分とした。
中原恵人市長は「二度とこのような事態を招かぬよう、保護者の皆さまとの対話を大切にしながら信頼回復に努める」とコメントした。