【150年の歴史に幕】田子小学校で最後の卒業式と閉校式…児童数減少による統廃合で(静岡・西伊豆町)

児童数の減少から統廃合されることになった静岡・西伊豆町の小学校で、3月19日、最後の卒業式と閉校式が行われました。

西伊豆町立田子小学校は、明治6年に分教場として創立され、昭和22年に現在の場所への移転を経て、きょうまでに5318人が卒業しました。しかし、西伊豆町では、少子化などの影響により児童数が減少し、田子小学校は19日で閉校となり、町立賀茂小学校に統合されます。

卒業式には在校生と田子小の関係者らが出席し、何世代にもわたり愛され親しまれてきた港町の学び舎の、最後の卒業生を送り出しました。

卒業式の後に行われた閉校式には、在校生や卒業生など140人ほどが集まりました。

( 卒業生の男性)

「さみしいですよ、やっぱり。卒業して半世紀たちますけど、感慨深いものがありますね」

(近所の女性)

「嫁に来たのがすぐそこですので、子どもたちの声が聞こえなくなるのはさみしいですよね」

(星野 淨晋 町長)

「きょうをもって150年の歴史を持つこの田子小学校を閉校いたします」

卒業生の代表が思い出を語ったあと、参加者全員で校歌を斉唱し、山本憶久校長が校旗を教育長に返還しました。最後の卒業生を見送り、140人の住民が閉校を惜しんだ学び舎は、150年の歴史に幕を下ろしました。

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