【春一番】東海・近畿・中国地方の観測は厳しいか?春分の日は日本海側中心に荒天のおそれ

東海・近畿・中国地方の春一番は吹かない可能性大!近年の観測状況は?

19日(火)17時現在、発達中の低気圧が日本海を東へ進んでいます。このあとは、春分の日の明日20日(水)朝にかけて、急速に発達しながら北陸地方に進み、本州を通過した後、20日夜には日本の東でさらに発達するでしょう。
2024年は、東海・近畿・中国地方で春一番がまだ発表されておらず、春分を過ぎるとその年は観測なしという結果となります。明日にかけて、日本海に低気圧がある・または発達するという条件は満たしますが、寒気が流れ込むため気温が上がらず、風向も南よりではなく北よりとなりそうです。

過去10年の春一番の観測動向をみてみると、近畿や東海は観測されていない年が多いことが分かります。中国地方も、このまま観測されなければ3年連続で春一番が吹かず、地域によって観測状況のばらつきが大きいといえます。

春分の日は荒れた天気に!横殴りの雨や雪に注意

春分の日の20日(水)は、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込み、低気圧の通過後は、21日(木)にかけて一時的に西高東低の気圧配置が強まるでしょう。

20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は以下の通りです。
・北陸地方、四国地方 25(35)メートル
・東北地方、関東甲信地方、東海地方、近畿地方、中国地方 23(35)メートル
・九州北部地方 20(30)メートル

また、西日本の日本海側と東日本では、山沿いを中心に大雪となるでしょう。
明日20日18時までの24時間に予想される雪の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
・中国地方 40センチ
・関東甲信地方 30センチ
・北陸地方 25センチ

上空の寒気の強まりによっては、警報級の大雪となる地域が広がるおそれがあり、沿岸部だけでなく内陸部でも風が強まって荒れた天気となるでしょう。祝日でお出かけを予定している方は、最新の交通情報を確認し、柔軟に予定を変更してください。

風が強い日の注意ポイントとは?

風が強い日は、看板などが飛んできてケガをしたり、歩行や車の運転、交通機関に影響を及ぼしたりする可能性があります。注意してほしいポイントを3つ挙げますので、対策を万全にし、無理のない行動を心掛けましょう。
なお、風の吹くメカニズムや風の強さの表現と体感についてはこちらのコラムでも解説しています。

① 時間に余裕を持った行動を心掛ける
強い風が吹いていると、電車などの交通網が遅延したり、運休したりする可能性があります。出かける前に最新の交通情報を確認し、時間に余裕を持った行動を心掛けてください。また、屋外の移動は看板などが飛んできて、ケガをするおそれもありますので、周囲を確認しましょう。

② 車の運転時は横風に注意する
高速道路を運転する予定の方は、「吹き流し」を確認し、ハンドルを取られないように操作しましょう。トンネルの出入り口付近や橋の上、海沿いは横風を受けやすいため、急ハンドルなどは控え、落ち着いた操作を心掛けましょう。

③ シャッターがあれば閉め、屋内でも窓から離れる
飛来物によって、窓ガラスの割れるおそれがあります。可能であれば、窓はシャッターを閉めましょう。ベランダの物干し竿や植木鉢は倒れたり、飛ばされたりする可能性があります。風が強くなる前に、室内へ仕舞うなどの対策をしてください。

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