テン・ハグ退任にCL4強時代の主軸は全員退団…転換期突入アヤックスの新GM「来季のリーグ優勝も非現実的」

数年前と比較してスケールダウンしたアヤックス[写真:Getty Images]

完全復活が待たれるアヤックスだが…。オランダ『Voetbal International』が伝えている。

オランダ随一の名門アヤックス。エールディビジ優勝28回、UEFAチャンピオンズカップ時代を含めてチャンピオンズリーグ(CL)優勝4回、トヨタカップ優勝2回などなど数多のタイトルを誇る。

近年も2018-19シーズンにCLベスト4と、欧州で一定の成績を維持してきたが、その立役者であるエリク・テン・ハグ監督の退任が決定打となり、昨季5年ぶりにエールディビジ優勝を逃すことに…(※1) 18-19の主軸選手も、もう残っていない。

(※1)19-20シーズンは新型コロナウイルス蔓延でリーグ途中中断。優勝チーム決めず

そんなこんなで今季も開幕から低空飛行。スケールダウンしたチームは、一時は2部降格圏に足を踏み入れるほど低迷…持ち直してヨーロッパリーグ(EL)圏目前の5位まで浮上してきたが、勝ち点差からみて、来季のCL出場は絶望的な状況だ。

そこへ今月15日、アレックス・クロース氏(49)が新GMに就任。18日に最初のメディア対応で地元紙のインタビューに応じたクロース新GMは「リーグタイトルの早急な奪還は非現実的」と語る。

「当面はスポーツ・ディレクター(SD)を置かず、少なくとも今季中は私1人で全責任を負うことになる。今夏の補強? そうだね、注目されるのは仕方ない」

「アヤックスほどのクラブがこの状況に陥った…傍から見れば気分が悪いと言わざるを得ない。今日現在のチーム状況から『少なからず軌道修正ができつつある』という意見もあるが、ハッキリ言って時期尚早だよ」

「人によっては『蘇るまであと4〜5年かかる』とも言う。個人的にはアヤックスと私は3年契約を結んだ。その期間中にはリーグタイトルを争いたいと考えているが、今季はすでに不可、では来季は? 来季のそれも現実的ではない」

トップチーム登録32人中23人が2000年代生まれというヤング・アヤックス。クロース新GMは数年後の栄光を見据える。

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