県の新年度予算について議論する県議会の予算審査特別委員会が19日開かれ、総括質疑で山下知事が答弁しました。
県は一般会計の総額で5440億円の新年度予算案を県議会に提出しています。この予算案について議論する県議会の予算審査特別委員会が開かれ、19日は山下知事が出席し質疑が行われました。
委員からは物資の受け入れ機能や、メガソーラーを含めた非常用電源の確保の検討費に4800万円が計上されている、五條市の広域防災拠点などについて質問がなされました。
藤田幸代委員
「五條市の県有地にメガソーラーを建設することと、奈良県の脱炭素戦略と水素基本計画を進めることは一体的計画でなければならないものではない、別物であるとのことでした。そうであるならば、五條市でのメガソーラー建設を白紙に戻し、県全体の防災の在り方を再検討すべきではないかと考えます。」
山下知事
「太陽光などの再生可能エネルギーで製造したグリーン水素を作るということが、脱炭素戦略に資するものであるというふうに確信をしている。太陽光発電を普及させていく以外に、我が国において再生可能エネルギーの供給度を増やすことなんてできない。」
このほか新西和医療センターのJR法隆寺駅前への移転整備計画などについても議論が交わされました。予算審査特別委員会は現在も続いていて、質疑が終了したあと委員会での採決が行われる予定です。なお、県議会の最大会派自由民主党・無所属の会は新年度予算案の一部を修正する案を提出する方針です。