長谷寺 能阿弥顕彰碑除幕式

室町時代、芸能芸術全般に才を発揮した能阿弥を顕彰する碑が長谷寺境内に完成し除幕式が行われました。

足利将軍家3代に仕えた能阿弥は、当時の文化の発展に深く関わった人物で業績は現在の茶道、華道、香道などの礎になったとされます。

初めに関係者らにより顕彰碑の除幕が行われました。その後、長谷寺の浅井侃雄化主らが寺で生涯を閉じた能阿弥の遺徳を偲んで法要を営みました。そして日本文化に関わる人の心の拠り所になるようにと顕彰碑の建立を薦めた茶道武者小路千家の千宗屋さんが献茶を行いました。

碑は、高さが約2メートル幅が約1メートル、香川県産の庵治石製で能阿弥顕彰などと千宗屋さんが揮毫しています。

また顕彰碑には、能阿弥の絶筆で国の重要文化財に指定されている「蓮図」の写しの陶板も入れられています。

場所は、仁王門をくぐってすぐの登廊の左側で、日本文化や美術関係者らの新たな名所となりそうです。

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