【高松宮記念】3連単449万円の夢馬券も 「馬場不問で波乱」“ざらにある”2桁人気の激走に警戒「高配当メソッド」

[過去10年]高松宮記念2024の人気傾向

3月24日に中京競馬場で第54回高松宮記念(GI、芝1200m)が行われる。

今年は、悲願のGI制覇を目指すナムラクレア、昨年のリベンジを期すトウシンマカオ、スプリント界の新星ルガル、ソダシの全妹ママコチャらが春のスプリト王決定戦に集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

◆【高松宮記念2024予想/馬券攻略ガイド】出走予定・枠順、予想オッズetc.「近年“大荒れ”傾向 上位拮抗で混戦必至」

■波乱決着がトレンド

昨年、12番人気のファストフォースが勝利して3連単66万馬券、2022年8番人気のナランフレグが勝利して3連単278万馬券と高配当が続いているが、過去10年でもっとも荒れたのが5年前、3番人気のミスターメロディが勝利した2019年。2着に12番人気セイウンコウセイ、3着に17番人気ショウナンアンセムと入り、3連単449万7470円の特大ホームラン。単勝オッズ100倍以上の馬2頭が2、3着に入ったため、前述の2年を大きく上回る配当となった。

例年、渋った馬場での開催になりやすく、過去10回のうち良・稍重が5回、重・不良が5回と半々。ただし2019年が良馬場だったように、馬場に関係なく荒れる傾向だ。それよりも直近5年で波乱が相次いでいる点に注目したい。

近5年の1番人気の成績は【0.1.0.4】で、好走は4歳だったレシステンシアのみ。1番人気の5歳馬は【0.0.0.3】でいずれも掲示板にも載れなかったが、もう1頭の4歳馬ダノンスマッシュは4着で掲示板確保。

3番人気以内で見ても、4歳【1.3.0.5】、5歳【0.0.0.4】、6歳【1.0.1.0】と、母数が多い4・5歳馬、さらに前走連対馬が10頭もいるのになかなか勝てていない。また4歳馬なら右肩上がりの成長期で、平均人気2.1→平均着順5.6と大きくは崩れにくいが、明け5歳となると平均人気1.5→平均着順10.0とガクッとパフォーマンスが落ちてしまう。今年上位人気に支持されそうなナムラクレアとトウシンマカオはいずれも5歳馬。今年も十分に荒れる可能性があるだろう。

■スプリンターズSよりも買いたい「単勝」

過去10年の馬連の平均配当は1万400円、馬単が1万7030円、3連複は7990円、3連単が7万1040円をマーク。馬連は20倍台以下が4回で他は最低60倍台、馬単は万馬券5回と、いずれも大幅回収が見込める。また波乱が相次ぐ直近5年でも、3番人気以内の馬が総崩れとなったのは1回だけで、上位人気の取捨さえ間違えなければ、大穴へ流す「ワイド」でも楽しめる。3連系の馬券は近年のトレンドから3連複より「3連単」で手広くトライしたほうがいい局面。

単勝の平均配当は770円。同スプリントGI・スプリンターズSの293円と比較しても、単勝に大きな妙味があると判断できる。ナムラクレアとトウシンマカオ以外の「単勝」を握るのもおもしろそうだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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