「たった1人の卒業生」倉敷市の南浦小学校 創立150周年の学校は休校に【岡山】

卒業のシーズンです。倉敷市の南浦(なんぽ)小学校では、1人だけの卒業式が行われ、教職員や地域の人たちが門出を祝いました。

瀬戸内海に面し、三方を山に囲まれた温暖な地域にある南浦小学校。

1873年に創立され、昨年150周年を迎えました。

そんな歴史ある小学校できょう(19日)、卒業を迎えたのは藤澤快斗さん、ただ一人。在校生3人と関係者や地域の人たちに見守られ、緊張した面持ちで卒業証書を受け取りました。

(南浦小学校 有森真理校長)
「いよいよ巣立ちの時です。可能性に満ちた未来に向かって、力強く進んでいかれることを心より祈っています」

(卒業生 藤澤快斗さん)
「南浦小学校が休校で不安なことはあるけど、黒崎中学校ではがんばりたいです」

多い時には、300人を超える子どもたちの声が響いていた南浦小学校ですが、児童数の減少により、今年度をもって休校になることが決まりました。

(地域の方)
「このまま地域一丸となって、学校を守っていきたいなと思っています」

藤澤さんは今後、黒崎中学校へ、他の在校生は近くの沙美小学校へ通うということです。

© RSK山陽放送株式会社