和歌山県岩出市の介護老人施設でノロ集団発生

和歌山県岩出市の介護老人施設で、今月(3月)11日から18日にかけて、入所者と職員あわせて40人が、ノロウイルスに集団感染したことがわかりました。

和歌山県・健康推進課によりますと、岩出市の介護老人施設「やすらぎ苑」で、今月15日、複数の入所者と職員に下痢やおう吐の症状が出ていると、岩出保健所に連絡がありました。

保健所が調べたところ、感染は、今月11日から18日までの間に、70代から90代の入所者26人と、職員14人に広がったことがわかったほか、発症した入所者と職員の便からノロウイルスが検出されたため、ノロウイルスの集団感染と断定しました。なお、現在、入所者2人が入院して治療を受けていますが、症状は安定しているということです。

ことし(2024年)に入って、県内で発生したノロウイルスはこれで7件目となり、いずれも1件だった去年(2023年)とおととし(2022年)の同じ時期よりも発生件数が多くなっています。

県では多くなった原因を調査していますが、そのうえで「ノロウイルスは一年を通じて発生し、冬から春先に流行する感染症なので、石けんで丁寧に手や指を洗うことや、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒、食品の十分な加熱などで予防して欲しい」と呼びかけています。

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