「簡単にもうかる副業がある」暗号資産取引名目で910万円だまし取られる 「利益」引き出そうとすると「違約金」

草津署

 滋賀県警草津署は19日、暗号資産の取引名目で堺市中区の会社役員男性(47)が約910万円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると、男性は2月中旬、インターネットで「簡単にもうかる副業がある」とうたう広告にアクセスし、女性らしい名前の人物とメッセンジャーアプリでやりとりし、暗号資産取引を紹介された。指定された口座に入金するとキャッシュレス決済アプリ上に利益が出たため、現金を引き出そうとすると「入金が時間制限を超えたので違約金が必要」などと伝えられ、2月27日までの間に10回にわたって約910万円を入金したという。

 男性は暗号資産を紹介される前、ユーチューブなどの動画を撮影して送信する副業を紹介されて実際に利益が出たことで、やりとりした人物を信用してしまったという。

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