「成功体験」を被害者に味わわせ高額だまし取る SNS投資詐欺が静岡県内で急増 電話番号から自動で友達追加されて・・・

静岡県内では、SNSを使用した投資詐欺が相次ぎ、浜松市の男性が現金約2300万円をだまし取られる被害がありました。巧妙化する手口と被害を防ぐための対策を取材しました。

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<生活安全企画課 尾藤厚至課長補佐>
「こちらはある警察職員のスマートフォンに届いた招待になります」

ある警察官が招待されたという無料アプリLINEのグループです。不特定多数のメンバーが招待されています。これが投資詐欺につながる最初の手口とみられます。

<生活安全企画課 尾藤厚至課長補佐>
「やはり電話番号でLINEですと簡単に追加ができてしまうので、そういったところからおそらく電話番号が漏れていて、その犯人側が追加しているのではないかと思う」

静岡県内では、3月19日も浜松市の50代の男性がマッチングアプリを通じて知り合った人物から現金約2300万円をだまし取られる被害が確認されています。

警察によりますと、2024年静岡県内で確認されたSNSを使用した投資、ロマンス詐欺は2月末時点で12件、被害額は3億8500万円に上っています。オレオレ詐欺などの特殊詐欺と比べると10倍以上となっています。

なぜ騙されてしまうのか。犯行グループが投資による“成功体験”を被害者に味わわせることにあるようです。

<生活安全企画課 尾藤厚至課長補佐>
「最初、少額で投資をさせまして実際に利益が出たところで相手の口座にも実際にその利益が出た分を振り込みます。(被害者は)それを受けてさらに投資をしようということです」

警察は「SNSで知り合った相手から投資の話が出たら詐欺」と呼び掛けるとともに、LINEの設定を電話番号から自動で友達追加することをできないようにすることも対策の一つだとしています。

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