おいしく食べて「フルーツロス」削減 モモの香りのイチゴでクリーム大福を販売 静岡のホテル✕焼津の生産者【SDGs】

美味しく食べてフルーツのロスを削減。静岡県静岡市のホテルと焼津市のイチゴ生産者がタッグを組んで新商品を開発しました。その名も「サスティナブルスイーツ」です。

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イチゴの酸味と生クリームのバランスが抜群のパンナコッタに、イチゴを贅沢に使った「クリーム大福」。使われているイチゴはモモの香りがする「桃薫」。焼津市の「ふるさと納税返礼品」にも選ばれた焼津が誇る、珍しい「イチゴ」です。

静岡市葵区のホテルアソシア静岡で3月20日から、食事やお土産として提供されるのを前に試食会が開かれました。

使われている「桃薫」。実は、廃棄される予定だった“規格外”のものです。

焼津市の「シックスベリーファーマーズ松田農園」です。

<シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん>
「こちらが正規品、流通するもの。規格外品というのが、こういった形の悪いもの。流通にはなかなか乗せられないので、規格外品になる」

規格外となる「桃薫」は全体の1%から2%ほど。1日最大2kg程度ですが、丹精込めて育てただけに、一つも無駄にしたくないというのが生産者の本音です。

<シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん>
「出来る限り100%お客さんにお届けしたいということで取組んでいる。今回初めて僕らだけの力じゃなく実現できるというお話をいただいたので、ワクワクしながら取り組ませてもらいました」

焼津市が生産者を紹介し、形になった今回の取り組み。「桃薫ふんわりクリーム大福」では、ホテル側もSDGsを意識して、ある努力をしました。大福に使うスポンジ生地には、ケーキを作った際に出る“切れ端”を使っています。

<ホテルアソシア静岡 森川芳行製菓料理長>
「自社で廃棄するようなものもコラボレーションできればと思った」

<シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん>
「桃薫の一番の特徴である香りが最初に味わえるような工夫をしていただいて、桃薫のよさを分かっていただいているなと」

桃薫を使用した「サスティナブルスイーツ」は、3月20日から4月26日まで販売予定です。

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