JAさいかつ(本店・埼玉県三郷市)潮止支店(八潮市)に勤務していた30代男性職員が、顧客の貯金の中から約755万円を着服し、懲戒免職になっていたことが8日までに分かった。JAさいかつによると、男性職員は昨年2月、八潮市の80代男性に対して、「複数あると管理が大変なので定期貯金の口座をまとめませんか」などと伝えて証書を受け取り、約412万円を着服した。その1カ月後にも同様の手口で約343万円を引き出した。
3月下旬に男性が通帳を見て不審に思い、JAさいかつに連絡。男性職員が認めた。
JAさいかつは4月下旬、男性職員を懲戒免職処分にした。着服した全額は返済済みという。被害男性の意向もあり、被害届は出していない。
JAさいかつは「再発防止に向け、内部管理体制の一層の強化を図り、信頼回復のため誠心誠意取り組んでいく」としている。