7月が任期満了の鹿児島県知事選に無所属で立候補を表明した自民党県議の米丸麻希子氏(48)=姶良市区=は19日の県議会予算特別委員会の採決で、新総合体育館の事業費関連議案に反対した。同日中に松里保広議長に議員辞職願、党県連に離党届を提出した。
議員辞職は22日の本会議で決まる見通し。離党も同日付になる。鹿児島市の鹿児島港本港区ドルフィンポート(DP)跡地への体育館整備見直しを掲げており、28日に記者会見を開き、正式に出馬表明する。
米丸氏は予特委終了後にあった党県議団総会であいさつし、途中退室した。報道陣の取材に、最大313億円に上る事業費の妥当性や景観への影響などに触れ「世界中から人が集まる、一番稼げる場所に大きな建物を造るべきではない」と再考を訴えた。「私が変えるしかないと思い、辞職願を出した。すべての退路を断って挑みたい」と意欲を示した。
知事選では現職の塩田康一氏(58)が2期目を目指して立候補を表明している。取材に「新体育館整備にはさまざまな意見がある。理解を得られるよう県民に丁寧に説明していきたい」と述べた。