「私は一言も言っていない」人種差別疑惑でイタリア代表から離脱のインテルDFアチェルビが発言を否定。長期出場停止処分の可能性も意に介さず「まったく怖れていない」

インテルのDFフランチェスコ・アチェルビが、人種差別的発言疑惑によってイタリア代表を外れることになった。

アチェルビは、17日のナポリ戦(セリエA29節)で小競り合いとなった相手DFのファン・ジェズスに対して人種差別的発言をしたとされている。マッチオフィシャルから報告を受けて、FIGC(イタリアサッカー連盟)は調査に乗り出している。

そういった経緯から、FIGCとインテルは、3月18日にアチェルビをベネズエラ戦(同21日)とエクアドル戦(同24日)を戦うイタリア代表から外すことに合意したと声明を発表した。

現地時間3月19日、代表キャンプからミラノに戻ったアチェルビのコメントを『Calcio Mercato.com』が報じている。
【動画】ナポリ戦でのダルミアンのゴール

記者から人種差別的な発言はあったのかという質問を受けると、次のように答えている。

「私は一言も言っていない。唯一確かなことは、これまで人種差別的な表現を一度もしたことないということだ」

疑惑を真っ向から否定したアチェルビは、長期出場停止処分が下る可能性についても不安はないようだ。

「まったく怖れてない。クラブに相談するかどうか考える必要はあるが、どうなるか見てみよう」

インテルの首脳と話すのかと問われると、「ノーだ。今日は家に帰って娘と話すつもりだ」と答えている。

3月19日時点でアチェルビに何らかの処分がかされるかも含めて不透明な部分が多いが、仮に処分が科された場合、10試合の出場停止の可能性もあるという。

セリエAでは2位ミランに勝点差14をつけて首位を独走するインテルだが、守備の要であるアチェルビが長期欠場となれば、痛手であるのは変わりない。今後の展開に注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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