円満退職したいのに、引き止められた…どうすればいい? 悩む相談者にアドバイス続々

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
3月15日(金)の放送は、「円満退社」に関する相談を紹介しました。

※写真はイメージです

<リスナーの相談>
私は現在の案件が落ち着き次第、退職を考えています。しかし、先日おこなわれた役員面談では、想定通り「もったいない」「時期尚早」「もう少し続けて来年また話を聞かせてくれ」の3点セットを言われて意気消沈しています。

ただでさえ、1年目から自分なりに「もう少し続けてから辞めるか考えよう」と言い聞かせ、気付けば入社から3年が経とうとしています。結局、最初に生じた違和感を1つも拭えず、何の達成感やモチベーションも上がらない日々を続けてもなお「もう少し続けて“来年”話せ」です。

勝手に退職を撤回してもう1年働かせようとする部署のトップをどうしたらかわせるか、どういう軸を持てば上に負けないか、退職の先輩からのご意見が気になります。いざこざなく、自力で感謝を伝えつつ去りたいです。(神奈川県 20代後半 女性 会社員)

退社を検討しているにもかかわらず却下された点に、パーソナリティの住吉は「法律があなたの味方をしています。辞めるうえでのルールはあると思いますが、どう言われようと辞める権利があるはずです」と話します。住吉も円満退社できず苦労した経験があると明かし、「仲がいい人が上司だったんですけど、押し問答して最後は机に書類を置いて逃げて出ていきました。今では笑い話ですけど、当時は必死でしたよ」と自身の経験を語りました。

パーソナリティの住吉美紀

――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。

◆退職代行サービスという選択肢を考える
前職において、上司からのパワハラに悩んでおりましたが、これ以上長く在籍することは自分にとってプラスにならないと思い、退職を決断しました。

希望退職の数ヵ月前に退職意向を伝えたのですが、退職希望日での退職を含め、まったく相手にされず、退職届も受け付けてもらえませんでした。人事担当者にも相談したのですが、退職交渉を続けてほしいと、膠着状態がただ続くだけでした。

退職意向を伝えたあとのパワハラはひどくなる一方で、精神的にもかなりつらくなり、悩んだ挙句に私の取った行動は、ネットで知った「退職代行サービス」の利用でした。

「退職代行サービス」は退職手続きを本人に代わって企業が代行してくれるものです。具体的には、退職日や引継ぎ、残有給の消化など、上司や人事部門との難しいやり取りなどを一手に引き受けていただけます。多くの会社が存在していますが、弁護士が監修しているしっかりした会社を選択すれば間違いないと思います。

退職代行サービスに依頼してからは、私が直接上司や人事とやり取りすることはなくなり、代行会社とのやり取りだけになります。退職に向けた必要書類などは準備する必要はありますが、全てLINEで完結でした。退職までの期間、転職に向けた準備や自身の引継ぎに集中ができました。また、溜まっていた有給休暇もすべて消化し、希望日に退職することができました。

本来であれば、会社のルールに沿って上長との合意した上での円満退社が望ましいと思います。しかし、それができない状況もあると思いますので、そのようなときには、退職代行サービスを利用する価値があると思います。ちなみに、会社によって差はあると思いますが、コストは3万円ほどでした。

以上、簡単ですが自身の経験をシェアさせて頂きます。少しでもご相談者の参考になれば幸いです。(埼玉県 40代後半 男性 会社員)

◆円満退社のコツは引き継ぎの徹底
相談者さんの意思を尊重していない時点で、上層部と波風立てない円満退職は難しい気がします。そこで、私からの提案があります。

1:退職準備として引き継ぎ書をしっかり作成しておく
2:退職の旨を書面で会社に提出(引継ぎ期間を踏まえて1、2ヵ月後に退職日を設定)
3:上層部以外の同僚や同じ部署の上司には感謝の気持ちを伝え、現場の同僚の方々とは円満退職にする。

引き継ぎ書を作成しておけば、もし引き継ぎ期間を理由に退職日を引き延ばされても「引き継ぎ書を確認いただければそこにすべて書いてあります!」と突っぱねることができます。

今の職場だけがすべてではないですし、退職すれば過去の職場になってしまいます。そこまで「円満に」という考えを引っ張られず、未来を見据えて次のステージに旅立てることをお祈りしています。(東京都 30代後半 男性 会社員)

◆毅然とした態度で退職の意思を伝える
私は以前、20年勤めた会社を退職しました。会社からは引き留めの連続でしたが、「流されてしまっては結局自分を苦しめる」と強い意識を持って会社には対応しました。

相談者さんに伝えたいのは、会社の人とそういう話になったときに、絶対に曖昧な対応をしないことです。曖昧な態度や言葉は、まだつけ入る隙があると思われてしまいます。「申し訳ありません。自分の意思でしっかり決めましたので」と言い切って相手に伝えましょう。

今は転職というのがネガティブではなく、ポジティブにとらえられる時代です。まだお若いですから、これからの可能性は無限大ですし、絶対に見つかりますよ。

具体的な未来を考えるためには、転職アドバイザーさんとお話ししてみるのもオススメです。これから相談者さんに合った仕事が見つかること、お祈りしております。(東京都 40代前半 男性 会社員)

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3月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年3月23日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

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