「周りは気にしない」アジアカップ敗退で不安の声も久保建英は気にせず、北朝鮮戦については「審判がどんなタイプか」とジャッジの見極めがカギとも

日本代表の久保建英[写真:©超ワールドサッカー]

日本代表のMF久保建英(レアル・ソシエダ)が、北朝鮮代表との戦いに意気込んだ。

19日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に向けた連戦に向けトレーニングキャンプの2日目。初日は、12名が参加し、GK2名を含む7名しかグラウンドでトレーニングをしなかった中、2日目は13名がグラウンドに登場。非公開時には全選手が合流した。

コンディション調整がメインで、強度の高いトレーニングはしなかったが、2日後に控えた北朝鮮戦に向けて準備を進めた。

2日目のトレーニングを終えた久保は、1年ぶりに再開した長友佑都(FC東京)について「久しぶりに会えて楽しかったですね」とコメント。トレーニング中に絡み、盛り上げている長友に対しては「そういう選手なので、自分の特徴を出しているなと思います」とらしさが出ていると語った。

W杯予選で大事な連戦となるこの2試合。「2連戦なので、こっちのホームとアウェイでは全く別の戦いになると思いますけど、変に意識しすぎずに勝ち点3を取れればと思います」とコメント。まずは21日の戦いでしっかりと勝利したいとした。

北朝鮮の印象については「球際だったり戦う気持ちというメンタルの部分は凄く強いというイメージがあります。実際どうかはわからないので、気を使いすぎないようにしたいです」と語り、考えすぎない方が良いとした。

久保は2018年のAFC U19選手権でU-19北朝鮮代表と対戦経験がある。この試合には久保の他、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)、DF菅原由勢(AZ)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)もメンバーにいた。ただ、「あんまり覚えていないです」とコメント。「それこそ、伊藤選手とあんなことあったよねという話はしましたし、ここにはいないですけど瀬古選手のダイビングPKというしょうもないものしか覚えていないです」と、あまり細かいことまでは覚えていないという。

アジアカップではベスト8で敗退。不安視する声も大きいが「僕たち選手は周りが何を言っても気にしないというか、ワンチームだと思うので、結果が出る時だけではないです」とコメント。「ずっと勝って来た時の日本代表より弱いかと言われればそうではないと思いますし、結果が出ないことはありますけど、しっかりチームとしてまとまっているのはこのチームの良さだと思いので、そこから崩れないようにしたいと思います」と、チーム一丸となってやれていると自信を見せた。

また、課題や問題点についても話しやすいとコメント。「やっぱり負けている時の方が言いやすと思います。ここをこうしたいけど勝っているからなというのが今回はないので、しっかり言いたいことを言えるかなと思います」と、改善はしやすい状況でもあるとポジティブに捉えているとした。

北朝鮮は厳しく来ることも考えられるが、久保は「審判がどの程度のラインを敷いてくるかが大事だと思います。審判が流してくれるなら、ある程度強く僕たちもいかなければいけないと思います」とコメント。「しっかりファウルを取ってくれる審判なら、アフターなどができなくなると思うので、カードが出ればラッキーという感じです。審判がどういう人かを見極めていきたいです」と、主審のジャッジの基準を見極めたいとした。

アウェイの地については「行ったことがないので、楽しみかと言われたら楽しみではないですけど、興味はあります」とコメント。「好奇心旺盛なタイプなので、興味はあります。ネガティブに考えても良いことはないです」と、思いを強く持ちすぎずに戦っていきたいとした。

© 株式会社シーソーゲーム