ユーザーローカル提供の「生放送リアルタイムランキング」を元に、日本のインターネットの1週間の動きを多角的に紹介する「Weekly HOT Streaming」。
政治ニュース、ゲームの大会、アイドルのライブ、VTuberの配信………様々なジャンルの話題が飛び出すこの連載を読めば、あなたもきっとインターネットの多様性と面白さに改めて気づくはずだ。
なお、ランキングの仕様上、国外の配信の情報が入ったり、カウントされていない配信もあるだろうが、その点は何卒ご容赦を。
今回は、3月10日（日）から16日（土）までの配信にフィーチャー。この週は、配信者・加藤純一さんに関係する配信が4タイトルもランクインした。
加藤純一関連の配信、相次いで上位にランクイン
加藤純一さんは2009年、ニコニコ動画で活動を開始。そのほかTwitch、YouTube、OPENREC.tvなど、幅広い配信プラットフォームで活躍している。
2022年には、YouTube・Twitchで配信した結婚披露宴が話題に。
この3時間の披露宴配信では、YouTubeで46万人、Twitchで10万人の最高同時視聴者数を記録。また、スーパーチャット（投げ銭）がYouTubeのみで2億円を突破。PLAYBOARDが発表したスーパーチャットの年間ランキングで1位を獲得した。
この快挙は、Web媒体のみならず、TVのワイドショーなどでも取り上げられた。
ネット発カルチャーが現代よりもアンダーグラウンド／アナーキーだった時代から変わらない、視聴者と友だちかのような近い距離感で並走する姿勢。歯に衣着せぬ物言いで、ファンから熱狂的な支持を集めている。
「配信者ハイパーゲーム大会」21万人超が視聴
最高同時接続者数約21万人で1位になったのは、加藤純一さんがチェアマンをつとめるゲーム大会「加藤純一 presents 『第二回 配信者ハイパーゲーム大会』」の配信。
3月16日、17日の2日間に渡って開催された同大会は、オフラインでもオンラインでも両方楽しめることをコンセプトに、オフライン会場はKアリーナ横浜、オンライン配信はOPENREC.tvで行われた。
配信者のSHAKAさん、関優太さん、k4senさん、もこうさんがチームリーダーとなり4チームに別れ、40名以上のインフルエンサー・配信者たちがさまざまなゲームで熱い戦いを繰り広げた。
2位は東海オンエア 約半年ぶりに活動再開
2位は、最高同時接続者数約19万人を集めた東海オンエアの活動再開記念配信。
東海オンエアは日本トップクラスの人気を誇る6人組グループYouTuber。愛知県岡崎市の高校の同級生を中心に結成。和気あいあいとしたグループの雰囲気と、企画の面白さが人気を博し、チャンネル登録者数700万人を超える。
2023年10月、東海オンエアはリーダーのてつやさんとメンバーのしばゆーさんの妻・あやなんさんとの間に起きた確執、それを受けたしばゆーさんの精神的な不調などを巡ってSNSで大騒動に。
その騒動の末、東海オンエアは約半年間、事実上活動休止していた。
活動再開後初投稿の動画が急上昇1位に
配信にはしばゆーさんは出演しなかったものの、メンバーとも楽しく会っているとのこと、徐々に回復に向かっていることが明かされた。しばゆーさんはもう少し“休憩”してから活動再開を目指す。
また、活動再開した東海オンエアは同日に「手作りイカダで川下り！」の動画を投稿。
手作りのイカダで海を目指すという、グループ初期からの名物人気企画での復活に、SNSやコメント欄には「さすが東海オンエア」「エモすぎる」といった反響が広がり、YouTubeの急上昇動画ランキング1位に輝いた（外部リンク）。
TOBE初の全体ライブがPrime Videoで独占配信
最後にランキング外のトピックスもご紹介。
旧ジャニーズ事務所に所属していた滝沢秀明さんが設立し、元V6の三宅健さんや元Kis-My-Ft2の北山宏光さん、元King & Princeの平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんによるグループ・Number_iといったアーティストが所属しているTOBE。
同事務所初のライブイベント「to HEROes ～TOBE 1st Super Live～」が、3月14日～17日の4日間に渡って東京ドームで開催され、来場者は計22万人を記録。さらに最終日17日の公演は、Amazon Prime Videoで世界独占生配信された。
滝沢秀明さんは「この度TOBEは、アーティスト全員が参加するコンサートを、AmazonのPrime Videoで世界の皆様のもとへ生配信でお届けする取り組みを開始いたします。TOBEのアーティストが世界に羽ばたくきっかけとなる、大変大きな取り組みです」とのコメントを発表している。
過去にも平野紫耀さん・神宮寺勇太さんのTOBE合流発表配信がYouTubeのライブ同時接続者数100万人を超えるなど、生配信シーンに大きなインパクトを与えてきたTOBE。
放送枠や放送エリアに囚われず、国境を越えて情報を届けられる、生配信の性質を巧みに使った世界展開に期待だ。
