「球離れの遅さが気になる」4年前に久保建英をそう評した小野伸二、現在のプレーをどう見る?

稀代のファンタジスタは日本の至宝をどう見ているのか。

元日本代表MFの小野伸二氏が、テレビ東京で放送された『FOOT×BRAIN』で、日本代表について語っている。

第ニ次森保ジャパンで攻撃の中心を担う久保建英について、4年前の同番組で、小野氏は堂安律とともに球離れの遅さを気にしていた。

「パスを出せる場面があるのに、出さないでそのまま持っていって潰される場面が多いと思うんです。それは彼らの良さでもあるんですけど、他の選手もいいタイミングで走っているわけですから、出してあげることで次の選択肢がまた生まれるはず。僕の中ではそう考えていて、そこの球離れの遅さが気になる」

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では、現在のプレーぶりをどう見ているのか。周囲を活かすのが上手かった名手は「今は本当に周りをうまく使いながら、自分がどこで一番生きるんだっていうのはすごくできているんじゃないかな」と話し、こう評価した。

「もちろんたまに、この間(アジアカップ)のイラク戦かインドネシア戦か、ちょっとまだ球離れが遅いときは見受けられるんですけど、多分すごく自信を持っている部分が大きいと思うんで、自分が本当に一番生きる場所っていうのを、すごくわかっている」

実際、レアル・ソシエダで昨シーズンにキャリアハイの9ゴール、今季もここまで7得点とフィニッシャーとしても機能しているのは、一度預けてもらい直すなど、周囲を生かす動きができているからだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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