中国の若者が中古品取り引きに夢中な理由は?―中国メディア

中古品を売る・買うライフスタイルが中国の若者の間で流行し、新たな消費シーンを作り出している。資料写真。

使わなくなった古い携帯電話、使用期限の迫ったスキンケア化粧品、数回しか着ていない服や靴など、不要になった中古品をオンラインの中古品取引プラットフォームで売り、収入を得ることにますます多くの若者が熱中している。こうしたプラットフォームで生活用品を購入するのが好きという人もたくさんいる。中古品を売る・買うライフスタイルが中国の若者の間で流行し、新たな消費シーンを作り出している。

若者が中古品取引市場に熱中するのは、消費に対する考え方が日に日に成熟しているためだ。若者層は人と比べることをやめ、実際のニーズからエコ消費を追求し、中古品への受容度が大きく高まっている。「新品を買えないからではなく、中古品の方がコストパフォーマンスが高いから」であり、中古品を買うことは消費のグレードダウンではなく、質と価格のバランスを追求した結果だ。中古品を選ぶ時も、質の高さが検討の重要なポイントになる。

中古品取引プラットフォームの発展・充実は個性を追い求めるより多くのニーズに応えられる可能性をもたらした。便利で簡単な操作プロセス、気楽な取引モデルのおかげで、多くの若者が中古品プラットフォームで気軽に「経営者」になり、ユーザーもより簡単にプラットフォームで気に入った商品を探せるようになった。一部のプラットフォームはオフライン店舗の展開も加速させ、対面での商品状態のチェック、価格交渉、支払いができるリアルタイム取引方式を採用して、取引双方の懸念の解消に努めている。

しかし監督管理の不十分さ、業界標準の未整備などの要因により、中古品取引プラットフォームには届いた商品が写真と違うといった問題もつきまとう。監督管理を強化し標準を確立することが必要であるほか、消費者サイドも警戒心を持ち慎重になることが求められる。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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