JO1 與那城奨、令和版「WOW WAR TONIGHT」を語る 浜田雅功に直談判したカバーは「身の引き締まる思い」

與那城奨 クランクイン! 写真:上野留加

JO1與那城奨が、3月11日(月)、都内で開催された「JAPAN VERTICAL MV CONTEST 2023 Powered by TikTok|日テレ」授賞式に出席。今回クランクイン!トレンドは、授賞式直後の與那城にインタビューを実施し、デビュー当時を思い返したという本コンテストへの思いや、メンバー自らダウンタウン 浜田雅功に許可撮りをしてカバーしたH Jungle With tの楽曲「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」に込めた“リスペクト精神”などを聞いた。 (取材・文=河内香奈子/写真:上野留加)

JO1と重なった、受賞作に込められた思い

開局70年を迎えた日本テレビとショートムービープラットフォームであるTikTokがタッグを組んで実施する本映像コンテスト。コンテストの課題曲は、JO1によるカバー楽曲「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント(JO1 ver.)」で、この日の授賞式では、JO1選出によるアーティスト賞の発表を與那城が担当した。

――まずは授賞式お疲れ様でした。応募総数500件と、広く注目を集めたことが感じられるコンテストでしたね。

本当にありがたいことだと思います。高校生や僕たちよりも上の世代の方、そして海外の方からと幅広く応募してくださったことにとにかく驚きました。何よりも世代を問わずにたたくさんの方が僕たちの楽曲と映像に触れてくださったことに感動です。

――ファイナリストに選ばれた作品を拝見しましたが、どれも個性あふれる作品ばかりでした。

すごいですよね! ラーメン屋さんでモニターを見ていたら僕たちがテレビ番組に出ていたり、そのままMVになりそうなダンス動画だったり、また全然違ってアニメーションになったり。音楽と映像は共通のものを使っていただいているのですが、人によって捉え方に違いがあって面白いですし、「みんなすごいな!」って驚くくらい個性的でした。本当に個性と愛があふれる作品ばかりでうれしかったです。

――そんな数ある作品の中、JO1メンバーにより選定されたアーティスト賞にはNAKAO氏が選ばれました。きっとたくさん悩まれたと思うのですが、どんなところが決め手となったのでしょうか?

本当に「決められないよ…!」ってすごく悩みました(笑)。その中でも今回選ばせていただいた作品は、若者に向けた「やりたいことをなんと言われようがやった方がいいよ」というメッセージ性にぐっときたんです。まさに僕たちJO1のことだなって。

――JO1に重なる部分があったのですね。

はい。僕たちは『PRODUCE 101 JAPAN』というオーディション番組でデビューしているのですが、当時はオーディションに出ること自体に「それどうなの?」という声もあったんです。でも、夢をかなえたい気持ちでオーディションに出て、そして勝ち抜いて、今のメンバーと活動する今があります。

そんな僕たちの姿と今回の作品に込められたメッセージが重なりました。昔を思い出して懐かしい気持ちになりましたし、もっと頑張ろうとパワーをもらえた気がします。

■直談判でカバーが決定 浜田の反応は?

――課題曲になった「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント(JO1 ver.)」は、ダウンタウンの浜田雅功と小室哲哉のユニット、H Jungle With tによるミリオンセラーを獲得した伝説的な楽曲です。何でもメンバーの皆さんで使用許可を取りに行かれたんだとか。

メンバー数人と一緒に浜田さんのところにご相談に行かせていただきました。緊張していたんですが「もう好きにせえ!」と言っていただけて(笑)。

――そんな本楽曲をカバーする上で大事にしたポイントを改めて教えてください。

昔の良さを取り入れつつ、僕たちJO1らしさも取り入れたところです。ゆっくりとしたAメロから始まって、サビで誰もが知ってる「Wow Wow~」という歌詞が出てくるのですが、そこまで行く間に僕たちの色であったり、ダンスブレイクという新しい部分をプラスさせていただいたりと、飽きがこない構成になっています。原曲の平成初期のポップな魅力と共存する令和ならではの要素を大事にしました。

それと、自分が挑戦することに対して後ろめたく思ったり、なかなか1歩目を踏み出せない人って多分少なくないと思うんですよ。でも「時には起こせよムーブメント」と歌詞にある通り、思い立った瞬間に「やってやろう!」という思いを全力で出し切ることが大事だったりする。そんな歌詞が僕たちはすごく気に入っているので、歌やダンスで表現することも意識しました。

――なるほど。ちなみに浜田さんから、カバーver.に対して何か感想はありましたか?

番組で歌わせていただいたのですが、その際に「そこで見るから。お前ら失敗すんなよ!」と言っていただきました。そこからずっと身の引き締まる思いで歌わせていただいています。頑張ってます僕たち! 浜田さん!

――(笑)。本楽曲には「時代が追いついてくる」という歌詞がありますが、デビューから今までひたむきに走り続けるJO1の姿に重なるように思えます。京セラドームでの初の単独公演を経験した4年目を経て、5年目のJO1はどんなところに注目してほしいですか?

僕たちはコロナ禍にデビューして、無観客から始まって、やっと有観客でライブができるようになり、そして海外のイベントにも出させていただけるようになりました。 今まで1歩1歩進んできているので、これからも自分たちの歩みを止めることなく、今までやってこれなかったことにチャレンジして、新しいJO1を見せていけたらいいなと思っています。

――今後のJO1の活動も楽しみです。今回でコンテスト自体は一区切りとなりますが、本楽曲やJO1にTikTokで出会い、動画を作ってみようと1歩踏み出す方もいるかもしれませんね。

TikTokはすごくシンプルで使いやすいですし、「やってみたい」をかなえられるプラットフォームだと思います。それこそ今回は僕たちの映像と楽曲を使っていただくコンテストでしたが、友達と何気ない日常を撮影してみたり、踊ってみたり、流行にのってみたりと、気軽に楽しんでみてほしいです。何もすごい作品じゃなくてもいいんです。自由に楽しんで! 僕たちもTikTokの動画を通して、いろいろな方の目に止まるきっかけをいただいているので、またいろいろと挑戦していけたらと思います。

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