中国安徽省、食糧生産を強化

中国安徽省、食糧生産を強化

13日、安徽省蚌埠(ほうふ)市五河県頭鋪鎮の小麦畑で農薬を散布する人たち。(小型無人機から、蚌埠=新華社記者/黄博涵)

 【新華社北京3月20日】中国安徽省はこのほど開かれた記者会見で、同省は江淮糧倉の長期的な高収穫量と安定生産を維持し、5千万トン規模の食糧生産地を構築するため、「千億斤(5千万トン)の江淮糧倉の建設加速に関する指導意見」を発表した。

 同省の農業や食糧の生産が盛んで、省内の「江淮糧倉(長江・淮河一体の食糧生産地)」は中国の食糧生産地8カ所の一つである。意見は2035年までに同省の食糧生産能力を5千万トン以上で安定させる。耕地面積を8115万ムー(541万ヘクタール)以上で維持し、うち永久基本農地が7143万5600ムー(約476万2千ヘクタール)を下回らず、食糧作付面積を1億1千万ムー(733万ヘクタール)以上に保つ。食糧生産地としての地位をさらに強固にし、主戦力としての役割をより明確化する。

 同省は意見を確実に実施するため、建設計画を打ち出した。「良田(高基準農地の建設など)、良種(優良品種の選抜と育種など)、良機(機械化の促進など)、良法(生産能力を向上させる技術開発など)、優鏈(物流施設の建設など)、優農(新型農業企業の育成など)」の六つのプロジェクトを実施するとともに、重点プロジェクト28件を手配、計画投資額は6406億9千万元(1元=約21円)となる。

 国家統計局のデータによると、同省の2023年の食糧生産量は前年比50万7千トン増の4150万8千トンで全国5位、作付面積は30万ムー(2万ヘクタール)増の1億1千万ムー(約733万ヘクタール)で全国4位だった。

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