486者に文書誤送付 三重県、宛名と住所不一致 6者の個人情報流出

 三重県は19日、宛名と住所が一致しない文書を、農業を営む486者に郵送したと発表した。事務作業のミスが原因。これにより、少なくとも6者分の氏名や法人名が流出したとしている。

 県によると、誤って郵送したのは、農業経営基盤強化促進法に基づく認定農業者に収支などの経営実態を回答してもらうための文書。農林水産部が2月下旬、1999者に発送した。

 28日に「氏名が異なる文書が届いた」と県に連絡があってミスが発覚。担当者がパソコンの操作を誤って宛名と住所の一覧がずれ、486者への文書に記載した氏名に誤りが生じた。

 県は479者分の文書を回収したが、うち6者分は既に開封された状態だった。今月19日時点で回収できていない7者には、文書が届いても開封せずに返信するよう電話で依頼した。

 文書の確認作業は、担当者だけが一部の文書を抽出して実施していた。担い手支援課は「今後は担当者とは別の職員にも確認させるなどし、再発防止を徹底する」としている。

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