2年延期案が否決…白岡・大山小、24年度末で廃校へ 委員会で可決の修正案、本会議で否決 原案を可決

白岡市役所=埼玉県白岡市千駄野

 埼玉県白岡市議会は19日、本会議を開き、市立大山小(同市荒井新田)を廃校する関連条例について、2025年3月に廃校する原案を賛成多数で可決し閉会した。条例可決に当たり、付帯決議案を賛成多数で可決した。

 市は昨年12月定例会で、児童数の減少を理由に24年度末、同小を廃校、統廃合する条例案を提出。地元の保護者や住民の理解が得られず、議会は継続審議を決定した。

 条例案は、住民を対象とする説明会などを経て、3月定例会で再度審議されていた。8日に開かれた市議会文教厚生常任委員会は、廃校時期を原案から2年延期し26年度末に延期する修正案を賛成多数で可決した。

 19日に開かれた本会議は、この修正案を賛成少数で否決。25年3月に廃校を定めた原案を賛成多数で可決した。条例可決を受け「保護者・地域住民へのきめ細やかな意見収集と情報提供に努める、学校の適正規模・適正配置の計画を速やかに示す」など付帯決議案が提出され、賛成多数で可決した。

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