西九州大と同大短大部(福元裕二学長)の卒業式が19日、佐賀市文化会館で行われた。大学・大学院の475人と短大部の138人が、それぞれが選んだ未来に向かって新たなスタートを切った。
新型コロナの感染拡大の影響で入学式が中止された大学卒業生のため、学生生活の思い出の写真や動画などをまとめた教職員手作りのスライドが、式典に先立って披露された。
式では、各学科の代表者に卒業証書が授与された。福元学長は「昨今の目まぐるしい変化に対応するには、継続的な学びが必要」とした上で「パッション(情熱)を持ち続けることで、困難の先に光が見えてくる。自分の力を信じて、己の道を突き進んでほしい」と激励した。
卒業生代表の答辞では、大学子ども学部の山口玲未(れみ)さんと、短大部地域生活支援学科の小森ゆきさんが「道に迷ったりつまずいたりした時も、一緒にコロナ禍を乗り越えた仲間たちを思い出し、諦めずに一歩ずつ進んでいきたい」と決意を述べた。(伊東貴子)