中国の非銀行部門、2月の国際収支121億ドルの黒字

中国の非銀行部門、2月の国際収支121億ドルの黒字

江蘇省徐州市の中欧班列のコンテナ積み込みステーション。(資料写真、南京=新華社配信)

 【新華社北京3月20日】中国国家外貨管理局は15日、企業や個人など非銀行部門の2月の国際収支が121億ドル(1ドル=約149円)の黒字となり、前月より66億ドル増加したと発表した。銀行為替決済は17億ドルの小幅な黒字で、市場の見通しも安定しており、為替取引は合理的で秩序立ったものとなった。

 同局の王春英(おう・しゅんえい)副局長兼報道官は「2月の主要ルートのクロスボーダー(越境)資金流動は安定しており、モノの貿易と証券投資の資金純流入額が比較的高い水準を維持した」と述べた。

 同氏によると、春節連休などの影響を除けば、2月のモノの貿易は1日平均資金純流入額が前年同月比3%増となり、引き続き国際収支のファンダメンタルズ(基礎的条件)を安定させる役割を担った。外資による本土債券の買い越しは111億ドルで比較的高い水準を維持した。外資による国内株式の投資は全体的に買い越しに転じ、外資の人民元建て資産運用の意欲が安定の中で高まっていることを示した。

 報道官は「経済のファンダメンタルズや政策、市場などの好材料に支えられ、中国の為替市場は今後も安定した運営を維持することが見込まれる」と指摘。中国経済の回復と上向き基調は絶えず固まり、強化され、越境貿易と投融資の利便性が向上し続け、為替市場の参加主体(投資家)が一段と成熟し、取引がより合理的になることで、中国為替市場の安定した発展に役立つとの見方を示した。

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