認知症の新薬レカネマブ 県内でも投与

認知症の仕組みを説明する貞本病院の久門良明センター長=11日午後、松山市竹原町1丁目(パソコン画面の一部を画像加工しています)

 認知症新薬のレカネマブ(商品名レケンビ)の使用が県内でも始まっている。愛媛新聞の調べでは松山市竹原町1丁目の貞本病院、東温市志津川の愛媛大病院で、それぞれ2人の患者(11日時点)に投与を開始している。

 レカネマブはアルツハイマー病による軽度の認知症と、その前段階の軽度認知障害(MCI)の患者が対象。病気の原因となるタンパク質「アミロイドベータ」を脳から取りのぞくことができ、投与しない場合と比べて約27%病気の進行を遅らせ、認知機能の低下をゆるやかにする効果が期待されている。病気そのものの回復を目指すものではないという。

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