甲子園のマウンド目指し強豪・仙台育英高へ進学 全国中学校軟式野球4強の斐川西・平井翔投手

投球練習をする平井翔。強豪・仙台育英高で甲子園出場を目指す=斐川西中

 昨年の全国中学校軟式野球大会で4強入りした斐川西中3年の平井翔投手(15)が今春、強豪の仙台育英高(仙台市)硬式野球部に入部する。目標の甲子園出場に向けて持ち味の制球力をアピールし、まずは激しいチーム内競争を勝ち抜きたい考えだ。

 平井は右投げ左打ちで、主戦、3番打者として4強入りに大きく貢献。130キロを超える直球を投じる本格派右腕で制球力も高い。打撃面では、広角に打ち分けられるミート力が強みだ。

 山陰両県の小中学生でつくる野球のクラブチーム「SIS ACADEMY(エスアイエス・アカデミー)」(松江市)にも所属し、11月に中国地方代表として出場した全国中学生都道府県対抗野球大会(静岡県伊豆市)では準優勝を果たした。

 仙台育英高は、2022年夏の甲子園大会を制すなどした全国屈指の強豪校。昨秋、同校を見学に訪れ、恵まれた施設と中学で果たせなかった全国制覇を目指せるレベルの高さに魅力を感じ、進学を決めた。チームメートからは「チームで1番大切な選手だった。次も頑張れ」と励ましのメッセージをもらい、斐川西の三浦智史監督からは「自分を見失わず、決めた道を突き進んでほしい」との激励を受けた。

 現在の体格は、身長185センチ、体重70キロ。入学後は、甲子園のマウンドを目指し、柔軟性と下半身の強化に力を入れるつもりで、「レギュラー入りを目標に実力を上げたい」と闘志を燃やす。

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