関東自動車、県北エリア路線をダイヤ改正 4月から減便も、残業規制に対応

 関東自動車(宇都宮市簗瀬4丁目、吉田元(よしだげん)社長)は19日までに、県北エリアの路線バスを対象とした4月1日のダイヤ改正を発表した。同日からドライバーの残業規制が強化されるのを受け、計10系統で減便などを実施する。

 改正するのは大田原、那須エリアの路線。JR那須塩原駅西口と那須ロープウェイを結ぶ「那須線」を平日10便減らすなど、平日は現行の計140便から18便減らす。土曜は、JR西那須野駅東口からの「那須赤十字病院線」の運行を取りやめるなど15便減らし、日曜・祝日は4便減少。観光客の多い那須エリアは、土日・祝日の減便数を抑えたとしている。

 現行の運転士数で残業時間の規制に対応するには、労働時間の見直しが必要としてダイヤ改正を決めた。始発便の繰り下げや最終便の繰り上げなども行う。

 一方、新たに西那須野駅東口と大田原女子高を結ぶ「大田原女子高校線」を設ける。平日のみ通学時間の朝、夕に運行し、利便性向上を図る。この他、通学の利用が多い路線は、朝の運行便数を維持したという。

 同社は今月16日、県央エリアのダイヤ改正も行った。

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