「自分に教える能力はない」ソン・フンミンは指導者の道を考えず、現役引退後は「1人のフットボールファンとして…」

FWソン・フンミンが引退後のプランなどに言及[写真:Getty Images]

トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンは、現役引退後にフットボールと距離を置くことを考えているようだ。

ドイツのハンブルガーSVでプロキャリアをスタートさせたソン・フンミンは、レバークーゼンでの活躍を経て2015年夏にトッテナムへ加入。チームの主力に定着すると、2021-22シーズンにはプレミアリーグでFWモハメド・サラー(リバプール)と並ぶ23ゴールを記録してアジア人選手初となる得点王に輝いた。

今シーズンは新たに就任したアンジェ・ポステコグルー監督の下でキャプテンに就任。公式戦26試合14ゴール8アシストと流石の成績を収め、トップ4争いを続けるチームにとって欠かせない存在だ。

そんなソン・フンミンはファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』のインタビューでフットボールへの深い愛情を語りつつも、現役引退後に指導者の道を歩むつもりはないと断言している。

「フットボールに片思いしていると感じた瞬間はなかったと思う。これについて深く考えてみたけど、僕はいつもフットボールのため泣いたり笑ったりしていて、お互い愛し合う関係なんだ(笑)」

「家で他のことをしていても、気が付いたらいつの間にかフットボールの動画を見ている自分に気が付くんだ。車に乗っていても、無意識のうちに路上でボールを蹴る子供どもたちを眺めている。家族との会話も、結局フットボールの話に行き着くね。だから、僕のすべてのプライベートな瞬間がフットボールに繋がっている」

「(以前に引退後はフットボール関連の仕事をしないと発言したことについて)この気持ちは一生変わらないと思う。これは僕自身との約束であり、すでに決めたことなんだ。フットボールを愛しているけど、他人に教える能力はないからね。何より自分がボールを蹴る瞬間が大好きなんだ。だから、フットボールは近くにあると思うけど、それは1人のファンとしてだと思う」

「フットボーラーとしてのソン・フンミンは、本当に欲深いんだ。そう見えなかったとしても、僕は毎試合勝ちたい、優勝したい、トロフィーを持ち上げたい。僕が受けた愛の分だけ、恩返しできる選手になりたいと思っている。何より、今と変わらず幸せな選手でいたいね」

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