国内最大規模...復興牧場、工事安全願う 浪江、25ヘクタール整備

安全祈願祭でくわ入れする吉田町長 

 浪江町と県酪農業協同組合が建設を計画している畜産施設「復興牧場」の建築工事安全祈願祭は19日、同町棚塩の現地で行われた。同施設の建築工事では、町有地約25ヘクタールに牛舎や堆肥舎など18棟を整備し、2026年3月末までの完成を目指す。

 同施設は、酪農技術の研究機関も兼ねた牧場では国内最大規模となり、乳牛など約2千頭を飼育する。祈願祭には工事関係者ら約40人が参列し、吉田栄光町長によるくわ入れに続き、玉串をささげるなどして工事期間中の無事故を願った。

 続いて行われた起工式では、吉田町長が、畜産再生が町の大きな道しるべであることを指摘しながら「耕畜連携により、しっかりとした地力のある農地をつくり上げていくことが使命」と述べた。設計者を代表して大建設計の菅野尚教社長、施工者を代表して奥村・横山特定建設工事共同企業体の金重昌宏奥村組東日本支社長があいさつした。

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