「普通に行けると思ってたが…」ノーマルタイヤで立ち往生も 広島県は山地で大雪 大気の状態が非常に不安定で 20m/s突風も

20日の県内は、荒れた天気となっています。北部を中心に雪となり山地では広く雪が積もっているほか、県内全般に風が強まっています。

田村友里アナウンサー
「戸河内ICから八幡に向けて国道191号を進んでいる所ですが、午前9時すぎの時点でかなり雪が強く降っています。あたり一面真っ白です。」

広島県の北西部、安芸太田町です。未明から雪へと変わり、特に朝からは雪の降り方が強まりました。中国地方の上空5500メートル付近には、平年よりも15℃程度も低い、氷点下36℃以下の強い寒気が入っています。断続的に発達した雪雲が流れ込んでいて、北部の山地では大雪となっている所があります。

福岡から来た人
「なかなかわからなかった、こうなるとは。スタッドレスをつけてなくて普通に行こうと思ったが、行けなくて残念」

この雪のため、県内の高速道路は、中国道の戸河内ICと吉和ICの間で通行止めとなっています。また、北部を走る区間では広く冬用タイヤ規制となっているほか、山陽道や尾道道の一部区間でも冬用タイヤ規制となっています。

安芸太田町の住民
「きのうから天気予報で雪が降ると言ってたので降ると思ってたけど、起きたらけっこう降っていた。そろそろ農業が始まるので雪が降ると農作業の邪魔になる」

広島県内で予想される雪の量は多い所で、21日正午までの24時間に30センチとなっています。路面の積雪や凍結、農作物の管理やビニールハウスの倒壊などにご注意ください。

一方、県内では大気の状態が非常に不安定なため、全般に風が強まっています。各地の最大瞬間風速は広島市中区で22・6メートル、竹原市で20・1メートルなどとなっています。今夜にかけて急な突風や高い波には注意してください。

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