京都外大西高校が前回王者の山梨学院に1-7で敗れる センバツ高校野球

山梨学院-京都外大西 7回裏山梨学院1死一、二塁のピンチでマウンドに集まる京都外大西の選手(甲子園)

 第96回選抜高校野球大会第3日は20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で1回戦が行われ、第2試合で18年ぶり7度目出場の京都外大西が前回優勝の山梨学院と対戦。1―7で敗れ、4強入りした1989年以来の選抜大会初戦突破は果たせなかった。

 京都外大西はエース左腕の田中が先発。山梨学院はエース右腕桜田ではなく、背番号11の左腕津島が先発した。

 京都外大西は一回裏、2死一、二塁のピンチを迎えたが、田中が冷静な投球で後続を二ゴロに打ち取り切り抜けた。直後の二回表、先頭の相馬が中前打、続く松岡が左越え二塁打で無死二、三塁の好機をつくると、清水の遊ゴロの間に三走が生還し先制した。

 田中は直球を主体に内角を突き二、三回を三者凡退に打ち取った。四回に四球と左前打から、1死二、三塁のピンチを招き、スクイズで追い付かれた。さらに六回も1死二、三塁とされて遊ゴロの間に勝ち越しを許し、続く打者に左前打を浴びて1-3と突き放された。

 田中は投球数が100球に達した七回、2四球から2死二、三塁とされ、2長短打に失策も絡んで4失点し1―7。京都外大西打線は、三回以降は散発3安打で無得点。七回から津島の後を受けた桜田も捉えられなかった。昨秋の公式戦で発揮した機動力を使う場面がなく、力投した田中を援護できなかった。

 京都外大西は昨秋、26年ぶりに京都府大会を制すると、近畿大会では37年ぶりに決勝に進出。18年ぶりの春の甲子園だった。昨秋の快進撃の再現とはならなかったが、三塁側アルプス席には大勢の観客が詰めかけ、最後まで大きな声援を送った。

◆強かった、悔しかった、もっとかき回したかった

 京都外大西・上羽功晃監督の話 (山梨学院は)強かった。悔しかった。うちは田中を中心に守るチーム。エラーは出たが、それは仕方がない。攻撃でもっと色々とできていれば。4番の相馬と5番の松岡は打ってくれたが、他の選手が塁に出てもっとかき回したかった。

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